【中国発SF小説】劉慈欣(著)『三体』はSF初心者にこそおすすめ。難しいものは難しいと割り切って触れる【オバマ元大統領も愛読】

みなさん、こんにちは。
今日は中国発大ヒットSF小説、劉慈欣(著)『三体』についてご紹介したいと思います。
※本記事でストーリーについてのネタバレはしていません。
『三体』という作品の名前は聞いたことある、という方、多いのではないでしょうか。
SF小説としては異例の売れ行きを記録し、ビジネス界隈でも多数取り上げられています。
SFって読んだことなくて、単語も難しそう。
何だかオタクのイメージがあって、入りづらいかな。
三体って3部作で、上下巻もあるんでしょ?
長くて最後まで続かないと思うな。
そもそも何が理由で話題になってるかわからないんだけど。
みなさんの疑問にお答えします!
私もSF初心者という身で『三体』の世界を体験しました。
作品の魅力と、この作品に絶対に触れた方が良い理由、これら全てお伝えします!
SF(サイエンス・フィクション)と聞くと、宇宙やエイリアン、ロボットといったイメージが先行し、あまり馴染みがない、という人もいるでしょう。
そんなSF小説において『三体』という作品が、なぜこれほどまで話題になっているのか、不思議に思っている方も多いはず。
私もミーハーな気持ちで読み始めたSF初心者です!
今日はそんな『三体』について、SF初心者である私が、本作品を読んだ感想、またSF初心者にこそ『三体』をおすすめできる理由、これらをご紹介したいと思います。
【中国発SF小説】劉慈欣(著)『三体』はSF初心者にこそおすすめ。難しいものは難しいと割り切って触れる【オバマ元大統領も愛読】
- 『三体』という作品がなぜヒットしているかわかる
- SF作品に触れることのメリットがわかる
- SF初心者でも『三体』を読んでみたくなる
※本記事でストーリーについてのネタバレはしていません。
この記事の目次
結論:SF初心者こそ『三体』を読むべき

まずは結論です。
私はSF初心者こそ『三体』を読むべき、と感じました。
むしろSF入門書として『三体』を読むべきです!
その理由は以下の通り。
- 『三体』を読めばSFとは何か、その全てを体感できる
- 難解な作品を、難解であるものとして、その上で楽しめる
- SFの世界観に触れることで、ビジネスにおける発想力を広げてくれる
- 読了後は、間違いなくほかのSF作品も読んでみたくなる
SFとは“サイエンス・フィクション”、つまり科学的な空想に基づいたフィクション(作り話)ですので、もちろん、人の想像によって生み出された物語です。
しかし『三体』を読めば、誰もが思うはずです。
この物語、ストーリー、展開、これら全てを人間の想像力が生み出したなんて信じられない、とんでもない、と。
これは、例えSF評論家であっても、普段本を読まない人であっても、みな全員そう思うはずです。
そう、度肝を抜かれます。
何でもあり、なのに破綻していない、とんでも作品です。
自分の想像力の何百倍という世界が、この作品の中に詰まっています。
変な話ですが、読んで知ってしまうと、読む前の自分には戻れません。心して読んでください。
『三体』を知ってしまうと、間違いなく、ほかのSF作品も読んでみたくなります。
自分の知らない世界、自分の想像力の外へもっともっと連れて行って欲しい、という欲が出てきます。
知識と想像力の麻薬です。
そういう意味では、長編かつ難解な単語や設定も多く含まれ、かつ長編である『三体』ですが、最初にこの作品を通ることで、ほか作品への手解きも受けることができます。
そのため、SFの入門的位置付けにもなり得ると私は感じます。
また『三体』のヒットには、ビジネス界隈での盛り上がりも寄与しています。
「SF思考」という単語が流行るくらい、今、ビジネスの現場はSFに熱い視線を注いでいます。
そのため、社会人、ビジネスマンにとっても、SF作品としての『三体』を読む価値があるのです。
正直、私がここで何を言うよりも、実際に『三体』を読んで、その世界観に触れて頂かないことには伝わらないので、読んでください。
とりあえず読んでくれ笑
以下では各項目について、もう少し深く触れていきたいと思います。
『三体』とは(ネタバレなし)

『三体』(さんたい)は、中華人民共和国のSF作家劉慈欣による長編SF小説。2006年5月から12月まで、中国のSF雑誌『科幻世界(中国語版)』で連載され、2008年1月に重慶出版社によって単行本が出版された。本作は「地球往事」三部作の第一作である。
本作、またこれを含む「地球往事」三部作(『三体』三部作ともいう)は中国において最も人気のあるSF小説の一つとされ、2015年時点で50万組以上を売り上げている[1]。また、本作は2014年11月にケン・リュウによる英訳が出版され、これも複数のSF賞にノミネートされるなど高く評価されている。2019年時点で全世界累計発行部数は2900万部を記録しており[2]、20か国以上の言語で翻訳されている[2]。
日本語版は2019年7月4日に早川書房より発売された。日本語訳は、光吉さくらとワン・チャイの共訳による原書からの翻訳原稿を、英語の翻訳が専門のSF翻訳家である大森望が、著者とケン・リュウの協議により変更の加えられた英訳版とも比較し改稿したものである[3]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2015年、『三体』第1作がヒューゴー賞の長編小説部門を受賞します。
ヒューゴー賞とは、例えるならSF文学の世界におけるアカデミー賞ともノーベル賞とも呼ばれる文学界の栄誉ある賞です。
『三体』がこのヒューゴー賞を受賞したことで、なんとアジア人作家として初、また非英語の作品として初、という偉業を成し遂げました。
まさに前代未聞のことです。
また『三体』という作品への注目が加速した理由の一つとして、著名人に熱烈なファン、愛読家が多い、ということがあげられます。
日本語訳版が発売された際、書店のポップには、オバマ元アメリカ合衆国大統領、Facebook(現メタ)CEO、マーク・ザッカーバーグ、「デス・ストランディング」「メタルギアソリッド」の小島秀夫氏など、多くの方の名前が、推薦文とともに掲載されていました。
オバマ元大統領、英訳化を待ちきれず問い合わせをしていたと、報じられています。
これが中国発SF超大作『三体』のすごさです。
ちなみに、中国で初めて連載されたのは2006年ということで、今から15年以上も前!これもすごい!
現在、『三体』映像化のプロジェクトも複数が進行していて、中国国内版(テンセント制作)やNetflix版など、この世界観をどのように表現するのか期待が持てます。
【参考記事】
人気SF『三体』ドラマ化、Netflix版よりも先に本国版が配信スタートか ─ 米中関係を踏まえ、原作者が意見
映像化の前にぜひ原作をチェックしてみてください!
『三体』の読み方:難しいものは難しいものとして楽しむ

海外文学、こと中国文学ということで、科学技術、政治的思想、文化的背景など、理解が難しい部分も多くあります。
難解であることは事実。
でも、安心してください。
単語や設定が難しくても、初心者でも読むことができます。
なぜなら『三体』にはストーリーだけで、読者を引き込む力があるからです。
私が思う『三体』ヒット最大の理由は、何でもありのとんでもSF、でありながらも、しっかりと読者を引き込むストーリーが根幹に存在しているからだと思います。
このことによって、しっかり読みたいSF玄人の方から、雰囲気で楽しみたい層、また流行っているから読んでみよう、というある種ミーハーな方、それら全てを包括して引き込んでいるのだと思います。
私自身もSFについては本当に初心者。
『三体』についてもなんだか話題になっているし、教養として読んでおかないといけないかな?くらいの、もはや義務感で手に取ったタイプです。
それが第1作を読み終えると激ハマりしてしまいました。
私自身は、難しいモノ、コトを簡単に説明するには限界があって、「難しいものはそれなりに理由があって難しいものなんだ」と割り切って受け入れる必要がある、と考えています。
『三体』シリーズ通して読み終えましたが、正直、ほとんど理解できていません。
それでも『三体』の世界観にどっぷりとつかり、書籍の残りページが少なくなるにつれて、終わって欲しくない、という感情が湧いてきました。
これはストーリーを楽しめているからこそ、だと思います。
例えるならば(例えが適切かどうかはわかりませんがが)、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。
世代問わず楽しめる方は多いと思いますが、実際のところ、実はストーリーの細かい部分や解釈についてはよくわかっていないままではないでしょうか。
それでも楽しめる!という方、多いのでは?
『三体』も同様、物語を説明してよ、と言われるとちょっと困るけれど、それでも楽しめる作品です。
ビジネス界隈もSFに注目

ビジネスマンの方は、こちらの理由からも『三体』はチェックしておいた方が良いはずです。
昨今、「SF思考」という言葉が話題です。
私は、ビジネス界隈でこの言葉が出始めたきっかけに、間違いなく『三体』のヒットがあると感じています。
【参考記事】
ビジネスの望む未来を「SF思考」で引き寄せる(ダイヤモンド・オンライン)
「SF思考」という言葉がトレンドになっている理由として、私は以下のことがあると考えています。
- バラク・オバマ元大統領やマーク・ザッカーバーグなど、政治やビジネスの世界に身を置いている人間が絶賛していること
- 新型コロナウイルスの世界的流行など、これまでの想定の範疇を超えた事象を、世界中がリアルタイムで体験し、従来の「予測」の価値が揺らいでいること
こういった理由から、旧来の発想の枠組みや制約を取り払い、未来に対してアイデアの思考を巡らす方法論としてSFが題材として取り上げられています。
デザイン思考、アート思考、SF思考と〇〇思考が次から次へと生まれてきますが、SF的な想像力の限界を試される思考法、訓練は例えば「日本沈没」といった作品からは未曾有の災害を想定したシミュレーションに生きますし、これは教育にもなり得ます。
「SF思考」は一過性のブームでなく、今後も定着し根付いていくのではないでしょうか。
このことからも、話題作である『三体』という作品に触れておくことは、まだSF作品に触れたことがないビジネスマンの方にとっても、間違いなく必要です。
まとめ:SF入門に『三体』を読むと

以上、ここまで『三体』はSF初心者こそ読むべき、ということをお伝えしてきました。
- 『三体』を読めばSFとは何か、その全てを体感できる
- 難解な作品を、難解であるものとして、その上で楽しめる
- SFの世界観に触れることで、ビジネスにおける発想力を広げてくれる
- 読了後は、間違いなくほかのSF作品も読んでみたくなる
さて、『三体』を読むと、その先どうなるか。
これは私自身もそうですが、どんどん新しいSF作品を読みたくなります。
『三体』を読んでいる最中の「まさかそんな展開になるなんて!」「こんなことを思いつく作者の頭の中はどうなってるの!?」という体験、これは同時に自分自身の発想の枠を壊して、広げてくれる瞬間です。
この瞬間、間違いなく自分自身も成長しています。
もうそれを知る前の自分には戻れません。
もちろん、読書という行為自体、自分の知らない世界を追体験させてくれる素晴らしい媒体なのですが、SF作品はその壊し方、広げ方がまたほかと違っているように感じます。
定期的にSF作品で自分の凝り固まった思考をぶち壊して欲しいのです!
これはもはや中毒と呼べるものかもしれませんが、ある種の自己成長のツールとしてSF作品はとても有用だと感じるのです。
以上、今日は中国発大ヒットSF小説、『三体』についてご紹介してきました。
この記事を読んで、本作品に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
それでは。
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